インフルエンザ例年の3倍の早さで罹患者の増加 あなたの対策は?
毎年、12月~4月の期間はインフルエンザが流行してきます。
12月頃から患者数も増え始め、1月に入る頃には注意報レベルが
増え始めるのですが、厚生労働省発表の全国の推計患者数をみると、
前週(2018年12月31日から2019年1月6日)の約58.6万人に対し、
1月7日から13日にかけての週は約163.5万人。
例年よりも早いスピードで増え始めているようで
推計患者数は約3倍にまでに増え、1月19日の時点では、関東の多くの地域で流行レベルが警報レベル
となっており、インフルエンザが拡大傾向であること言えます。
インフルエンザの主な特徴
☆38℃を超える高熱
☆寒気や震え
☆倦怠感
☆関節痛や筋肉痛
☆のどの痛み
☆頭痛
☆咳(ない場合も多い)
☆鼻水
☆くしゃみ
これらが大きな特徴であるが、風邪の症状との違いは高熱に
よる体温上昇の違いで、ゆるやかな発熱症状の風邪に対して
38℃を超える高熱が急性的に出るのが違います。
インフルエンザの検査とタイミング
多くの医療機関で、インフルエンザの検査として
インフルエンザ ウイルスの抗原を検出する迅速キットが用いられています。
綿棒で鼻の粘膜を取り専用の液体に浸し、15分程度で簡単に結果が出ます。
只、検査のタイミングがあります。
インフルエンザウイルスは体内に入ると増殖するのですが、
症状が現れてすぐはウイルスの数が少ないので判定できない場合があります。
12時間以上たっていればインフルエンザウイルスは増殖して数が増えている為、
検査は発症後12時間以上たってから受けるのが良いと言われています。
発症12時間経っているからいいというものでもなく、発症後48時間以上たってしまうと
抗インフルエンザ薬の効果がなくなるので、検査を受けるのは
遅すぎてもいけません。
発症してから12時間以上、48時間以内に受診し検査をしましょう
インフルエンザの予防
○人混み、繁華街などを避ける
インフルエンザ感染経路で多数を占めるのは飛沫感染が多く、
咳やくしゃみからウイルスを含んだしぶきが飛び散り、
感染者の回りにいる人が鼻や口から吸い込むことによって感染する。
○手洗い、うがいの遂行
手洗いは感染者が触れた物を触ったりして手指などに付着したまま顔や粘膜に触れると感染の確率
が高くなるため 有効な方法であり、インフルエンザに限らず感染予防の基本となる。
外出後の手洗い、うがいは一般的な感染症の予防のためにも勧められる
○適度な保湿
インフルエンザウイルスは乾燥を好みます。
空気が乾燥すると、のどの粘膜の防御機能が低下し、インフルエンザに感染しやすくなります。
乾燥を防ぐ為に、加湿器などを使い適切な湿度(50~60%)を保つと効果的で
加湿器などがない方は濡らしたタオルなどを部屋に2カ所ほど干すのもいいと思います。
○十分な休養と栄養補給
疲れや食事が十分でないと体の抵抗力が下がり病気に感染しやすくなるので
体調管理に留意しましょう。
これらはインフルエンザ対策の補助的なもので、やはりワクチン接種が効果的である
と思います。